仕上げ!

彫りの作業も終わってこれから仕上げに入ります。




今回行う仕上げは『煮色』仕上げ。
※本古来からある伝統的な着色法です





まずはお湯を沸騰させます。(今回は60ℓ使用)

かなり大きくて沸騰するのも時間かかりました。

























次に中に入れる薬品の準備。


まずは「硫酸銅」を計測。



















次に「緑青」を同量はかり、水を入れて乳鉢で擦ります。
※直接お湯に入れても溶けないので、あらかじめペースト状にしておきます

























お湯が沸いたら硫酸銅と緑青を入れてかき混ぜます。
(液の色は緑色でーす。)



















次に、酸化防止に使う大根を擦っておきます。
※小さい作品だと直接液に浸しますが、
今回は作品が大きいので布巾で包んで上からポンポンします

























次に朴炭、桐炭で表面を研ぎ、

胴刷り刷毛に炭粉をつけて表面の酸化をとります。ここ大事!



















ここからはスピード勝負!



炭粉を水で流して、重曹で表面を脱脂します。
※表面を触らないように最新の注意をはらいます



















次に擦っておいた大根おろし汁を作品の上に付けていきます。

布巾でポンポン中。



















その後急いで作品をセットして、煮色液の中へ。
























常に液をかき混ぜながら仕上がりを待ちます。
※5分くらいで色は変わりますが、煮ている時間で色の深みが変わってきます
今回は1時間弱くらい煮続けました







その後取り出して、軽く水洗いします。



煮色後の色はこんな感じ。


















最後、色止めをする為にヒーティングガンで作品を暖めながら

「蜜蝋」を塗っていきます。
※時間が経っても変色しにくくなります








余分な蜜蝋を拭き取って完成!


















銅を使ったので赤茶色に変化します。
(他にも色の変わる金属はありますが、その紹介はまた今度)


なんか伝統工芸って感じですね〜



ほんと一回で成功して良かったw






では来週からは新しい課題「高肉打ち出し」へ。





またちょくちょく更新していきまーす。


バーイ!

コメント

匿名 さんのコメント…
長いコメント書いたのに消えてしまったみたい・・・。がっくり。それとも迷惑だったのかな・・・。M
てら さんの投稿…
コメントありがとうございます。
長文読めましたよ〜公開しないようにしておきました。
保存の事気になりますね。自分も工芸(金属)のことしかわからいです…たくさんの人に彫金の事知ってもらいたいので、もっとわかりやすい説明になるように頑張ります!
てら さんの投稿…
このコメントは投稿者によって削除されました。

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